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30代後半独身が猫を飼ったら終わり?

アラフォーパパが30代後半で猫を飼いだした話を中心に、リハビリ、トゥレット症候群、日常について書いていきます

【実体験】猫の尿路感染闘病記 猫の症状、治療方法、治療代を解説

5月上旬我が家のアメリカンショートヘアー「キナコ」が尿路感染にかかり入院しました。

この記事では、発症~入院~退院までをまとめました。

 

猫の
こんな疑問を持ってる方におすすめです。
•猫の尿路感染ではどんな症状が出るの?
•猫の尿路感染はどんな治療をするの?
→通院、入院
→薬
•猫の尿路感染治療の料金は?

このうような疑問を持つ方の参考になればと思います。

嘔吐物の画像があります。

症状の詳細を伝える目的で載せています。

 

 

1.ある日帰ったらキナコが大量嘔吐していた

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5月6日
仕事から帰宅すると大量に吐いた後がありました。
未消化のドライフードがそのまま出てきたような形でした。
吐き跡は複数あり、何度も嘔吐したのだと思いました。

キナコの様子はグッタリとしていて、いつものような活気はありませんでした。
いつもは構ってちゃんでウザ絡みするほどなのですが、リビングの座布団の上でじっとしています。
チャオチュールを1本食べらることはできましたが、食欲は無さそうです。


2.通院し抗生剤、免疫抑制造血剤投与

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5月7日(金)
朝一にかかりつけの動物病院に受診。


レントゲンの結果、「腎臓がパンパンに腫れてしまっている。最悪、死んでしまう子も居るくらい危険な症状です。」と告げられました。


膀胱から細菌に感染し全身に細菌が回っている敗血症になりかけているとのことでした。

 

点滴と抗生剤、免疫抑制造血剤の注射をしてもらい様子を見ることになり帰宅。

 

【5月7日治療代】
再診料 500円
注射•点滴処置代金 2,500円

 抗生剤、免疫抑制造血剤 34,000円

買取となり、今後の注射時には薬代は発生しないとのことでした。

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5月8日(土)

昨日の点滴、注射が効いたのか、ウェットフードを少し食べられました。

膝に乗ってきたり、もう1匹の猫とプロレスをしたりと元気が出てきた様子。

 

しかし、昼頃に何度も吐いてしまいました。

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獣医さんによると何度も嘔吐を繰り返している場合に緑色になるとのことでした。

キナコの場合、何度も嘔吐してしまったため、画像のような色になったと思われます。

 

通院し点滴、抗生剤の投与を受けました。その後は、何も食べられませんでした。

 

3.症状改善せず尿路感染治療のため入院

5月9日(日)
朝から、何も食べられませんでした。


グッタリしていて、皮膚に張りがありません。普段は水分を沢山含んでいてプルプルした感触の皮膚も、脱水のため柔らかめの粘土をつまんでいるかのような感触です。

 

つまんだ皮膚が元に戻るのに3秒近くかかっており、脱水の兆候を示しています。

受診し、入院治療することになりました。

 

以後の入院中の経過は、先生から聞いて書いています。

 

5月10日(月)、11日(火)
チャオチュールを注射器で口に入れてあげることで、1本分は食べられたようです。

朝昼晩1本ずつ。

11日に1度下痢をしたとのことです。

しかし、入院中の嘔吐は見られなかったらしく少し安心できました。

 

5月12日(水)
徐々にウェットフードも少し食べられるようになったとのことでした。


それまでは、食欲が湧かないためかウェットフードを少し舐める程度でやめてしまっていたらしいです。

 

4.ウェットフードを食べられるまで回復し、退院するも再度嘔吐

5月13日(木)
面会に行くと、先生が
「ウェットフードを少しは口から食べられるようになってきたから、退院して経過を見ましょう」と。

「やっと、帰れるのか。キナコ頑張ったな。ごめんな。」と思い、飼い主が至らぬばかりに辛い思いをさせてしまったことの不甲斐なさを、噛み締めながら家路につきました。

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 入院費、治療費 40,000円

入院期間:5月9~13日

 

5月14日(金)
ウェットフードもドライフードも、少しですが食べられました。


以前ほどの元気はないですが、病み上がりだから仕方ないのかな、と思っていました。

 

5月15日(土)
朝から何も食べません。水も飲みたがらなかったです。

嫌な予感。

そして、クシャミ、目ヤニ、鼻水といった風邪のような症状が出ていました。

明らかにおかしい。

 

座布団の上でじっとしています。

 

まるで、入院直前の状態のよう。

 

なんとかチャオチュールを1本食べさせましたが、3時間後位に吐いてしまいました。

 

受診し、点滴による輸液と抗生剤の注射を受けました。診断は猫ヘルペスとのことでした。


獣医さん曰く尿路感染後で抵抗力が弱っているため、猫ヘルペスになりやすいんだそうです。

 

5月16日(日)
通院し点滴を受けました。
結局、この日もチャオチュールを2本位しか食べられていません。


点滴の水分と栄養で繋いでいる状態です。


もともと、太り気味なくらいの猫でしたが、食べられないため痩せてきてしまっています。
触ると今まででは考えられないくらい骨張った感触です。

 

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点滴、処置代 2,500円 

 

5月17日(月)
かかりつけの動物病院は休みです。
通院せず家で過ごしますが、チャオチュール1本しか食べられません。

 

 

5.水分も食事も取れなくなり、吐血し入院

5月18日(火)
朝、血を吐いた後がありました。

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朝一番に受診し入院となりました。
再度、点滴、抗生剤投与。


獣医さんが言うには、「1日何回も嘔吐をするような状態だったから、胃腸が荒れて出血したのだろう」とのこと。ちなみに、この後は退院後も含め一度も血は吐いていません。

 

 

5月19日(水)〜20日(木)
仕事後、面会に行きました。
チャオチュールを朝昼晩1本ずつ食べているとのこと。
ウェットフードは、まだ食べられないようで、心配が募ります。

 

6.再度ウェットフードを食べられるようになり退院

5月21日(金)
夕方、面会に行くと、

「朝からウェットフードも食べられていて、良い状態です。退院しましょう」

と言われ退院。


家に帰ってきてからもウェットフードを食べられていました。

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 入院費、治療費 27,000円

入院期間:5月18~21日

 


7.退院後の経過

退院後はフードも食べられていて、水もいつも通り飲んでいます。

吐くこともなく、元気に遊んでいます。

 

8.猫の尿路感染の症状

•初期症状
今思い返すと大量に嘔吐する少し前から、朝少量(小さじ一杯分くらい?)吐き跡があることがありました。
毛玉や血や未消化のドライフードではなかったです。
猫は空腹時に吐くこともあり、キナコはダイエット中でフードの量を制限していたため、空腹で吐いたのだろうと思っていました。

吐くのが1回だけではなかったため、今思うと、この嘔吐が初期症状だったのだと思われます。

 

•嘔吐、食欲不振
獣医さんの話では、細菌が全身に回ってしまっている可能性があるとのことでした。


そのような状態では、とても食べられるような状態ではなく、嘔吐も増えるのだそうです。

 

今回の一連の体調不良で1番分かりやすく、沢山現れた症状が嘔吐でした。

 

一日に複数回吐きました。多い時では5~6回吐いていました。

 

•脱水

過剰に吐いていますので脱水状態に陥っていました。

脱水状態は悪化すると死亡する可能性もある危険な状態と言われています。

 

獣医さんに脱水の確認方法を教わりました。

  1. 首の後ろを摘まんで捻る
  2. 正常であれば、摘まんだ手を離すと一瞬で皮膚が元に戻る
  3. 今回のキナコの脱水状態では皮膚は2~3秒かけて元に戻っていました

脱水状態なのかどうか簡易的に判断することができ、知っておくと猫の健康管理に役立つと思いました。

以下の記事は「猫 脱水 確認方法」で検索すると1位表示されるねこのきもちWEB MAGAZINEで詳しいやり方が記載されていましたので引用させていただきます。

皮膚をつまむテスト

皮膚を持ち上げてテントをつくったら、そっと離します。通常であれば割とすぐに体表へ沿うようにして皮膚は戻りますが、3秒以上かかって戻る場合は脱水の症状が疑われます。重度の脱水症状があるといつまで経っても皮膚が戻ることがないでしょう。皮膚が戻る時間を測って、脱水の有無を評価してみてください。ただし、この方法で正確に判断できるわけではないので、体調の悪さが見られるようであればかかりつけの動物病院へ受診しましょう。

出典:愛犬・愛猫は大丈夫?脱水症状かどうかセルフチェックする方法【動物看護師が解説】|ねこのきもちWEB MAGAZINE

実際に獣医さんに検査してもらった時も3秒程度かかって皮膚が戻っていました。

YouTubeで同じく「猫 脱水 確認方法」で上位表示される動画が参考になるため引用させていただきます。

www.youtube.com

私がかかった獣医さんでは摘まんだ後、捻るようにしていました。

脱水している時は実際動画のように「ぐにゃ~」という感じで3秒くらいかけてもどります。

健康な時は「シュッ」と一瞬で戻ります。

 

脱水の確認方法をネットで調べると、首の後ろを摘まむテストがある、ということは調べられるのですが、

  • 実際どの程度摘まめばいいの?
  • 「皮膚が戻るのに時間がかかる」って実際どの程度なの?見ないと分からないよ!

と常々思っていました。

私は今回の経験から上記2引用の内容を元に判断することで正確な判断ができると思いました。

調べたことが使える知恵として、腹に落ちた感覚です。

キナコが脱水状態になり辛い思いをしないで済むよう、今後健康管理をしていきたいと思います。


•グッタリ感

頻繁に嘔吐し、脱水状態におちいっていますので、キナコも元気がない様子でした。

お気に入りの座布団の上で香箱座りをしてジッとしていたり、キャットタワーで丸まったりしていました。

 

とにかく、ずっと動きません。

いかに辛いのかが見ているだけで伝わってきます。


•体熱感

 獣医さんによると体熱感もあり、測ってはいないですがおそらく熱が出ていたと思われます。

細菌感染しているので熱が出るのは当然だと思われます。

猫の体温の測定方法は直腸で測る方法と耳で測る方法があります。

猫の平熱は37.5〜39.0℃位です。

直腸で測るのは大変ですし、耳で測るのは測定が上手くないと低く出てしまいます。

猫の体温の変化を体調不良の指標とするのは難しいのかなと個人的には思いました。

 

実際、動物病院で獣医さんに「熱があるみたいで体が熱いね」と言われるまでは分かりませんでした。

 

触った感じいつもより少し熱いと言えば熱いのかな?程度の感触です。

  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 脱水
  • グッタリ感

の方が異常発見しやすいため、この点を気をつけて観察していくことが必要だと思います。


9.猫の尿路感染の治療

治療については

何をしたのか書いていきます

•通院
通院時の処置は点滴、抗生剤や場合によっては免疫抑制造血剤の投与が行われました。

通院では治療方針にもよると思いますが、キナコの場合は1日1回通院し、点滴と注射を受けていました。

家でチャオチュールやウェットフードを少しでも食べられているため、通院治療となった次第です。

 

実際、家に居るほうがストレスは少なく過ごせると思います。

 

しかし、何も食べたり飲んだりできなくなると話は別です。

 

1日1回、点滴でしか水分を補給できませんし、万が一急変した場合には対応できません。

 

・入院

何かあった場合に安心感については入院治療の方が安心でした。

動物病院の休診日にも入院していれば経過を見て治療を継続してもらえます。

 

異常があった場合にも検査や治療を柔軟に行ってもらえます。

獣医さんから聞いた入院中の話なのですが、

キナコが入院中に一度下痢をしたらしいんです。

 

そこで、獣医さんは急遽、レントゲンを撮り異物誤飲などの所見がないか確認してくれていました。

 

基本的な処置は点滴、注射で通院と変わりないですが、状態によっては入院しているほうが安心できました。

 

ただキナコが不憫で仕方なかったです。


10.猫の尿路感染治療にかかる料金

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57日 通院

再診料 500
注射点滴処置代金 2,500円

 抗生剤、免疫抑制造血剤 34,000円

計37,000円

 

5913日 入院治療費

40,000円

 

516日 通院

点滴、処置代 2,500円 

 

51821日 入院治療費

27,000

 

合計 106,500円 

まとめ

猫の尿路感染の症状、治療法、治療代を解説してきました。

 

猫にはとても辛い思いをさせてしまって申し訳なかったです。

 

この記事を読んでくれた猫を飼っている方が、尿路感染の危険性について理解し予防してくれると嬉しいです。

 

また、動物が入院するリアルや金銭面なども書きました。

実際に物凄いお金がかかっています。

 

もし治療費がなかったらどうなってしまっていたのか。

考えるとゾッとします。

 

皆さんの猫の健康な暮らしに、お役に立てれば幸いです。

 


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